2010年4月27日火曜日

SEMの原理

もしみなさんが、キーワードのクリック単価を設定するための「操作方法」を知りたいのであれば、本書を読んでも、その答えは見つかりません。
オーバーチュアのスポンサードサーチやグーグルのアドワーズ広告の使い方を解説した書籍は既に多く出版されていますので、そうした本を読むことをお勧めします。

一方、本書においてもクリック単価の設定は主要なテーマの1つとなっていますが、本書では、個々のキーワードに対して最適なクリック単価を算出するために、みなさんが知っておくべき「ロジック」を徹底的に解説することに力を注いでいます。
ちなみに、ここでいう「ロジック」とは、オーバーチュアであれグーグルであれ、また管理画面や広告プラットフォームの仕様がどのように変わろうとも通用する「原理・原則」のことを意味しています。

昨今、ネットビジネスに関しては、「こうすれば1億儲かる」といった類いの本が多数、出版されています。私自身、小さな会社を経営する者として、こうした本を読めば、簡単に売上や利益を上げる方法がわかるのではないか、と思いたくなる気持ちは痛いほどわかります。
しかし、リアルの世界であれ、ネットの世界であれ、ある商品やサービスが、競合他社を押しのけて、多くの人たちに選ばれている理由は、千差万別のはずです。昨日まで順調に売れていた商品が、新たな競合相手の出現により、突然、全く売れなくなるといったことだってあるでしょう。
特に、変化のスピードが速いネットの世界では、数週間、あるいは数日で、経営環境が大きく変わってしまうことも日常茶飯事です。そのような中、すべての人や会社に通用する「1億儲かる」ための秘策など、そう簡単に見つかるはずがない、ということは、ちょっと冷静に考えればわかるはずです。

本書は、業種や業界、経営環境が変わっても、普遍的に通用する「ロジック」を、みなさんに、できるだけわかりやすく解説し、理解してもらうことを目指して書かれています。こうしたアプローチは、一見、遠回りのように感じられるかもしれませんが、どうか、あきらめずに、最後まで読んでみてください。
私がこれまでにお手伝いをしてきた多くの広告主がそうであったように、みなさん自身も、本書の「ロジック」が身につくにつれ、目先の変化に一喜一憂することなく、常に冷静かつ的確に現状を分析し、正しい対処法を見い出そうと考えを巡らせるように、物事の見方や考え方が変わっていくはずです。
特に、これまで自力で検索連動型広告と格闘し、限られた情報を頼りに、寝食を忘れて試行錯誤を繰り返してきた多くのネットショップオーナーの方々にとって、本書がこの大競争時代を勝ち抜くための一助となれば、日本に検索連動型広告を持ち込んだ一人として、大変に嬉しく思います。
また、広告代理店やWeb制作会社などで、検索連動型広告の管理・運用に携わる方々にも、ぜひ本書を読み、正しい「ロジック」を身につけた上で、悩める広告主の水先案内人として、適切かつ付加価値の高い提案やアドバイスが行われるようになることを、切に願ってやみません。
ところで、こうした「ロジック」を理解するにあたっては、オーバーチュアやグーグルなど、検索連動型広告のサービスを提供する事業者が、何を考えているのかを知ることも大変に重要です。
そのため、本書では、細かな操作方法などの説明は踏み込まない代わりに、検索エンジンや業界に関連する背景情報についても可能な限り盛り込むことで、検索連動型広告の歴史や仕組み、業界動向などの基本情報をまとめた情報源としても活用して頂ける内容となっています。
本書の活用法については、「プロローグ」において、私なりのアイディアを紹介していますが、本書がネットビジネスやネット広告に携わる多くの方々に、有用な情報源として活用して頂ければ幸いです。

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